空’s diary

大学3年生。徒然なるままに。

結婚ってなんで続くんだろう

もし仮に、自分がパートナーとして選ぶ可能性のある人たちが全員私としっかりとした信頼関係を築けるような潜在的可能性を持っているっていうユートピアがあるのだとしたら私は絶対に結婚しないなぜならある段階で1人の人とパートナーシップを結んでも、より良い人が現れてきたら乗り換えると思うだろうから。

でも実際そんな社会はない(笑)現実の社会では、結婚した人は比較的長く関係を続けている。

それはなぜか。

ある1人の人を選んで、その人と永続的なパートナーシップを結ぼうと思うのは、その1人の人との間の信頼関係相互理解、安心感って言ったものに価値を感じるからだよね。そういった「温かい関係」は、人間が人間として精神的に健康に生きていくのに必要だと考えるからだよね。

でも、よく考えたらさ、その「温かい関係」って、別に結婚しないでも友人関係とか恋人関係とかでも得られるよね。

じゃあなぜ他の人に目移りをせずに何十年間も結婚状態を続けていくことが実際人々のモチベーションとして可能であるんだろうか。それにはやっぱ「社会的な対外状況」の影響がありそうよね。 

外の世界と言うものが非常に流動化してて、私が上で述べたユートピアのような世界は無い。つまり、「今の暫定的な自分のパートナー」以外の人々が私自身のことを理解し寄り添ってくれると言う保証はない。人間のさがとして、他人と深い関係を結んでいくと言うことには心理的な負荷とか大変さが伴うから、多くの人はできるだけそういった負荷を最小限にしてしまいたい、つまりある時点でそういった深い関係と言うものを外からの制度で固定してしまいたいと考えるから結婚するのではないか。

心理学的にもしくは社会学的には、「人間と言うものがいかにして幸福を感じるか」というと、自分を認めてくれ、自分と一緒に自分の興味のあることをやって楽しんでくれる、そんなプラスの人間関係を持っていること自体にある。
そのような人間関係は、日常世界の様々な場所で現れるけど、多くの場合それは確定できる確固たる一生普遍の永遠の関係ではなく、その場限りのコミュニケーションの連鎖によって生まれてくるという面がある事は否めない。それは現代の社会が、機能分化と言う思考のもとに暗黙にあるためともいえる。(詳しい事はまた後のルーマンの著書の日本語解説書を紹介するのでその時にまた詳しく述べます~)


まぁまとめてしまえば、簡単に言うと、人間の「何らかの形で自分を認めて欲しいと言う欲求」は社会的にも個人的にも普遍的に多くの人が持つ感情であって、良い人間関係から得られる影響は個人の人生を最高に幸福にしてくれる。
私が思うに、結婚という制度が続くのは、

人は自分を理解してくれない不安定な環境に身をおく事の辛さを物的に知っているからこそ、制度として安心感のある温かい関係空間を与えてくれる結婚と言うものにメリットを見出していると言う積極的な理由

人を愛し愛すると言う事は結婚に限らず普遍的にあることだけれども、雑多なノイズの世の中で特定の人間関係を深めると言う事はすごく負荷の大きいことであって、できるならば何度もしたくないようなことだし、実際現代で生きていればそのようなことを何度も何度もするのは難しい。だからこそある程度の段階で、確定された結婚と言う関係を結んでしまうことで、深い関係を求め続けなければいけないコストやストレスを放棄でき、そのような安全基地を得ることで他のことに全力で注力できるからと言う消極的な理由

があると思う。


だから、上に挙げたような(積極的、消極的理由から成る)メリットが、結婚のデメリットを上回ると考えた時、人は結婚するのではないか。まあ後考えられるのは、結婚したのちに、結婚生活が積み重ねられることによって、結婚自体の意味とか価値が2人の間で安定的に確定してきて、「いつまでも一緒にいて当然」という感覚を持つようになるから結婚が継続するという面もあるのかもね。つまり、事後的な意味付けの積み重ねによって結婚の意味が更新されて生いき、個人の内面に深く入り込みアイデンティティと化すことで、なおさら別れがたくなるというようにね。

次は、結婚のデメリットでも考えてみよう~